コース1:読み書きできない生徒が東大に合格する方法


君の「やりたいこと」は何だろう?

事前学習では、生徒に自分自身のやりたいことを問いました。そのために何ができる?何ができない?なかなか思いつきません。生徒たちにとって、実は「やりたいこと」を深く考える機会を持っていなかったことが分かりました。

 


本当に「やりたいこと」であったのなら

やりたいことを深く考えていなかった生徒たち。そんな生徒たちに課されたミッションは、渋谷から東大まで自力でたどり着くこと!「もしこの研修を本当に学びたかったのなら、事前にもっと調べておいたはずじゃないの?」近藤先生から厳しくも本質を突いた問いかけがされました。


本気で「やりたいこと」に挑むこと

近藤先生は、障害によって読み書きのできない子どもをテクノロジーで支援することにより、その子がやりたいことに向かって努力することをサポートしています。しかし、まず大切なのはテクノジーで支援されることではなく、自分自身が本気でやりたいことに挑んでいるかということ。近藤先生は生徒たちに「普通に生きるのではなく、自分自身のやりたいことに挑んでほしい」と伝えてくださいました。

 


「やりたいこと」を見つめなおす

障害をもっていても自分のやりたいことに挑む人たちと、その人たちを支える近藤先生の存在。生徒たちは改めて自分自身にも可能性があること、だからこそ頑張るべきなんだということに気付いたようです。

 

 


事後学習 ~コースを通しての学び~

①心に残ったことを思い出してみよう。それはなぜ心に残ったのかな? 

「渋谷から向かうまでの道のりが大変だった。けれど、とても良い経験になった。交番の方々には本当にお世話になった。感謝の気持ちでいっぱいです。」

「テクノロジーを体験したこと。i Padでむずかしい漢字を調べたりしたこと。」

 

②ゲストのお話の中で大切だと思ったことは何かな?それはなぜ? 

*回答欄に「なぜならば」という言葉を入れて深く考えさせた。

「『自分のやりたいことに挑戦してみよう』。なぜならば、自分のやりたいことはただのわがままになると思っていたけれどそれは違って、そのやりたいことが自分にとって大事だということが分かりました。」

「可能性を広げることの大切さ。なぜならば、近藤先生のような“可能性を広げさせてくれる”先生がいるということは私が夢を持たなければいけないと思ったから」

 

③修学旅行を通して、何かを学ぶ上で大切なことは何だと思ったかな? 

「他人に頼りすぎず、自分で考えてから行動すること。まずは自分の力で調べること。」

「こういった貴重な体験が大切だと思った。自分が目指している人の話を聞くことが大切だと思った。」

 

④誰かに学んだことを伝えてみよう!その人の感想から何が伝えられたかな。どんな質問

が返ってきたかな。書いてみよう! 

「『たしかに便利だけど、そのぶん課題もあるんだね』と言われた。」

「『自分もやりたいことやってみようかなー』という感想や『面白いね!渋谷からどうやって行けたの?』という質問をされました。 」

 

⑤修学旅行での学びをどう生かしますか? 

「普段の生活で、自分の力で考えたり、ニュースの見方や、障害を持っている方に対する見方を、改めようと思いました。」

「今回の研修で、自分から進んで行動することの大切さを学んだ。質問とか、道を聞いたりとか、そういうことを、これから生かしていきたい。」