事前学習では、いざという時に備える日本の災害医療の体制について調べてみました。「災害医療」。災害のことは知っていても、それに備えることはまだ知らなかった生徒たち。震災の経験をこれからに活かしていけるように、自分たちはどうすればいいかということを考え始めました。
鈴木先生は、目の前で人が倒れた時にいち早くその人の状態を知ることができる初期評価の仕方を実際にやりながら教えてくださいました。倒れている人がいたら、呼びかけて、呼吸を見て、脈を診て……。それは知ってさえいれば中学生にだってできること。救急医療を学ぶ学生の手伝いもあって生徒たちも奮闘しました。いざという時に人を救うことができるかは、「そのために備えていたか」が重要なのです。
しかし、人を救うことは一回の練習だけでできる訳ではありません。日頃からの練習があってこそ、いざという時に素早く適切に動くことができます。災害が起きた時に近所の人と声をかけ合えるか、避難所の場所をきちんと把握しているか。鈴木先生は、災害という問題が普段の生活の延長線上に起こるということを伝えてくださいました。
「災害医療」と聞くと、なんだかすごいもののようで、自分自身との関係をまだつかめていなかった生徒たち。しかし、鈴木先生が実践で活かせるスキルと備えることの大切さを伝えてくださったおかげで、中学生であっても人を救う手助けができるということを心から思ったようでした。
①心に残ったことを思い出してみよう。それはなぜ心に残ったのかな?
「目の前で人が倒れたときの対処法では、実際に体験してみて最初はできるか分かりませんでしたが、やってみたら思ったよりもできて心に残りました。」
「災害医療についてのお話と実体験。鈴木先生が丁寧に講話してくださってより理解が深まったことと、実際に日体大生の方々と初期評価の体験をして充実した時間を過ごせたから。 」
②ゲストのお話の中で大切だと思ったことは何かな?それはなぜ?
*回答欄に「なぜならば」という言葉を入れて深く考えさせた。
「今回学んだことをいざとなったときに生かせるようにする。なぜならば、例えば目の前で人が倒れたとき…。なんの知識もなかったら、慌てて、パニックになってしまうかもしれない。そんな緊急のときにこそ、今回学んだことを生かせれば誰かの命を救える…!?と思ったから。」
「災害医療について、自分ができることをして、1 人でも多くの命を助けられるということが分かったし、大切だと思いました。なぜならば、自分ができることをして、1 人でも多くの命を助ければ、生きることができる人がたくさんいるのだと思った。」
③修学旅行を通して、何かを学ぶ上で大切なことは何だと思ったかな?
「学ぶことに対してたくさん興味をもつこと。学んだことをもとにさらに自分で調べる!」
「相手の話をよく聞いて、そのうえで自分の考えを改め直すこと」
④誰かに学んだことを伝えてみよう!その人の感想から何が伝えられたかな。どんな質問
が返ってきたかな。書いてみよう!
「一番早くかけつける手段は何か。」
「自分もやってみたい。助けられる人は、助けたい。」
⑤修学旅行での学びをどう生かしますか?
「今回学んだことを将来の自分のために生かせるよう、学んだことをもっとくわしく調べてみる。」
「将来、看護士になるための基礎として生かす。」