引率スタッフの災害時研修

楽しい修学旅行のために、一番大切なことは安心・安全です。生徒たちの安全を守るために、修学旅行当日に生徒を引率してくれるEnのスタッフ(以下、引率スタッフ)には、独自の災害時研修を行ってもらいました。研修は、災害医療がご専門の日本体育大学准教授鈴木健介先生、同大学の学生の皆さん、そしてEnの共同で行われました。

 

 

以下は、その災害時研修のEnによる紹介です。


非常時に備えるためには日常から

中学生と引率スタッフ自身の命を守るために、修学旅行当日に災害が起きることを想定して、引率スタッフには実践的な防災のスキルを身に付けてもらいました。


研修は救急医療のプロから

研修の講師は、コース6のゲストでもある鈴木健介先生。引率スタッフをサポートしてくれるのは、救急医療を専門とする学生たち。スタッフは当日を想定したシミュレーションを通じて、コースごとに非常時にどう動くべきかを確認してくれました。

 

 

(右図:災害や事故などの非常時を想定し、それぞれの場面でとるべき行動を考えて作成したアクションカード)


もし災害が起きても・・・

この企画の間は中学生と教員もばらばらです。しかし、ICTを活用すればもし何かが起きても教員から生徒の位置を確認できます。アプリによる位置情報の共有と、ウェブ上で各コースが活動を記録していくことで、教員から生徒の位置と活動を逐次チェックしました。

 

このシステムであれば石巻にいる教員、また保護者も生徒の活動を確認することができます。 なお、災害が発生し東京での通信が機能しなくなった場合でも、石巻にいる教員からは東京で発信された直後の生徒の位置情報を確認することができます。

※複数の位置情報を一度に把握することができます。位置情報はそれを共有した時点での場所を示すことができるとともに、移動にともなって経路を記録し続けることもできます。

(上図:ウェブ上で活動(時刻・場所・備考)を記録するウェブクロノロジーの様子)


引率スタッフの未来のためにも

災害はいつふりかかるか分からない。いざという時に自分の命を守れるか。それがこれまでの災害の教訓から、私たちが学ぶべきことの一つです。 この機会を通じて、中学生を引率したスタッフ自身も、防災への関心を高めることができました。そして、1人ひとりが多様な立場の人のことを考えつつ災害に立ち向かう力をつければ、自らを守り、家族、近所の方々などの大切な命を守れるということを学ぶことができました。

 

(下図:災害時研修の概要)